沢登りのグレードについて|現状の問題点と独自の難易度・満足度解説

GRADE

グレード

沢登りの行き先選びとして、グレードはある程度関心を集めるテーマかと思います。
一般的なグレード表記は「ヤマケイテクニカルブック 沢登り(山と渓谷社)」「関東周辺の沢(白山書房)」等の書籍が元祖になっているらしく、それらによると基準はこうです。
※以下要約・抜粋

1級(初心者向き)
沢慣れしたパーティーはロープ不要の場合が多い
2級(中級者向き)
滝の直登にはロープを要する場合もあり、高巻き技術も必要
3級(中級者向き)
滝の直登には部分的にIV・V級のピッチも含み、ゴルジュ通過にも高度な技術を要する
4級(上級者向き)
沢中泊有、遡行技術だけでなく雪渓の対処法など総合的な登山技術も必要
5級(上級者向き)
日本の渓としては最高ランク。泳ぎ、徒渉、高巻きなどで失敗すれば命取り
6級(篤志家向き)
昼なお暗く井戸の底のようなゴルジュ帯が続く異様な世界

細かい定義は色々とツッコミ所がありますが、誰もが納得できる形で客観的かつ明確にグレード分けするのは沢登りの性質上難しいのも分かります。

山の良さが標高で決まらないように、沢の良さもグレードだけでは決まりません。
せっかく、生々しい自然と戯れる情報量の多いフィールドで遊ぶのですから、
・沢の個性が1発で分かる
・ある程度難易度や重厚感の目安も分かる
・グレード体感は遡行者の実力次第でも変わるので敢えて細かく数値化しない
そんな基準が欲しいと考え、オリジナルのグレードシステムを組んでみました。
当サイトの記録では下記基準を組み合わせてグレードを表記します。

例:「体4攀3悪2藪0水1★5」

だいたい、従来のグレード感を各要素ごとに分けて表記する単純なイメージです。
例えば、「体」だけ5くらいあっても他が低ければ体力オバケの初心者が経験者同伴のもと十分楽しめる沢であるという位置付けになります。

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要素解説等級
歩行距離、累積獲得標高、山行日数、歩荷力、行動時間等、最も基本的なスタミナ・体力の要素。山奥過ぎてエスケープが効きにくい場合もグレードが上がる。0~6
クライミング力、人工登攀技術を含め突破に必要な登攀力の要素。
ボロい壁を使いこなしたり、ズルズルの泥を安定してるテイにしたり、腐ったニラに人生を託したり、あるもの何でも使って何とかする力。誤魔化し力や騙し力?ゲレンデ慣れしたクライマーを沢に連れて行っても登れない原因になる要素全般。「難しい」ではなく「悪い」と評される。※大巻きのルーファイ力などもこの要素に入る事がある。
藪漕ぎの強度を示す要素。基本的には詰めや巻きの藪具合でグレードを決めるが植生に大きく依存する。一部「体」と被る要素あり。※大巻きのルーファイ力などもこの要素に入る事がある。
渡渉力、泳力はもちろん、入ってはいけない水流の判断、増水時のエスケープの無さ等、水に対してのリスク管理全般に関わる要素。遡下降ともに水と闘う系の沢でグレードが上がる。
満足度その山行全体を通してのお気に入り度兼オススメ度。思い出要素を多分に含み個人の主観も大きい点にご留意いただきたい。★1~10

沢は生き物です。
大水が出れば地形は変わるし、ルート取り(どこまで攻めるか)や水量、雪渓の有無次第で難易度も変わります。
全く個人的な志向ですが、グレードはスタンプラリーするものではなく沢の個性を示すものとして使っていけたらと考えています。

①フレンチ式キャニオングレーディングシステム
キャニオニングのグレードシステムで、詳細は把握してませんが各項目で難易度の明確な基準があるそうです。

V(バーチカルキャラクター):垂直方向・高度による難易度(ロープ・クライミングのテクニック)
A(アクアティックキャラクター):水流の強さと泳ぎの難易度(泳力・水中の障害物の対処能力)
C(コミットメント):時間的・労力的な難易度(体力、所要時間、緊急時にどれくらいのリスクがあるか)

VとAは数字で7段階(1~7)、Cはローマ数字で6段階(Ⅰ~Ⅵ)で表記されます。(例:V4A3 Ⅲ)
既に技術が体系化されているアクティビティだけあって、客観的に分かりやすいシステムだと感じたためパクりました。

②オタクは山が好き?
北海道の沢登りの記録が数多く掲載されているふ~ちゃん氏のwebサイトです。
各沢の紹介に「函函函函滝淵淵淵淵淵」みたいな表記が書いてあり、めちゃくちゃ分かりやすいです。